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Metropole

とてもイイ感じ。

Dani & Debora Gurgel Quartetoのドラム:チアゴ・ハベーロがやってるバンドらしい。ベースも参加してる。

 

早速Apple Musicで検索してみたら無かった。Youtubeの再生回数もまだ3000回ほどだし、まぁ仕方ないと思ってたら、「Apple Music US版にはありますよ。US版に変更しますか?」というダイアログ画面が登場。おっ!あるじゃん。何だよ出し惜しみしやがって。ぐらいに思ってあまり深く考えずOKボタンを押した瞬間、指先から何か嫌な予感がした。

 

Apple Musicを使い始めて数ヶ月、いまだ国境を超えたことはなかった。というか、US版とか国境があることを知らなかった。井の中の蛙だ。考えてみると、日本国内でしか流通しない音楽はあまり聴いていないし、アルファベット表記のアーティスト名がカタカナ表記になることも腹立たしかった。ならばUS版を使った方がいいんじゃないか。まだ親切に見えるダイアログ画面のOKボタンを押しながら、そんなことを考えていた。(この間0.5秒)

 

US版に切り替えるにあたって、再度appleIDなどを入力してと言われたが、メンドクサさもあって結局ギリギリのところで思いとどまった。画面を戻し、使い慣れたMy Musicに戻ると何だか様子がおかしい。ここ数ヶ月の間に掘り漁った曲たちがキレイさっぱりライブラリから消えている。公開することにしたプレイリストもタイトルだけを残して中身はほぼ全て空になっている。嫌な予感がメガヒット。人間、心の準備ができていない突然のことに対しては状況を把握するまでに時間がかかるし、まずは否定から入るもの。嘘だ、何かの間違いだ。しかし、画面を移動する度に、ライブラリから消えてしまったという仮説は逃れられない現実となった。

 

インターネット万歳のこのご時世、困ったときは日頃からお世話になっているGoogle先生に相談だ。正直、仕事などしている場合ではない。無駄にファイルを立ち上げ、デスクトップを散らかし、さも仕事してます感を出したら準備完了。
 
D9:「Google先生、My Musicのライブラリから曲が消えたんです。」
G:「国境越えを行うと国籍変更と見なされ、以前の国籍で取得した曲は無効になる、とAppleは言っている。」
D9:「いや、待って。確かに試みたけど、ギリギリのところで思いとどまったから国籍変更はまだ完了していないでしょ。Apple Musicの曲のみならず、昔itunesで購入した曲までも消えてるじゃないですか。この難民のような状況にどうか救いの手を。」
G:「日本国籍はまだ残っている、macのitunesから復元できる、と多くの民は言っている。」
D9:「そ、それが母艦macは容量が足りず、ここ1年ろくにバックアップをとっていないのです。」
G:「…無念だ。」

 

結局、iCloudミュージックライブラリを一度OFFにして、itunesで1年前ぐらい前に戻り、再びiCloudミュージックライブラリをONにしたら、ほぼ復活した。
最後の行程で「結合する」か、「置き換える」か、というよく内容の分からない選択を迫られたが、「置き換える」で正解だったようだ。映画とかの、爆発まであと2秒、どっちの線切る!?みたいな感じ。実際、ダイアログ画面は青い文字と赤い文字で表示されていた。ドキドキさせんなよ。

 

今回の不祥事案件、安易に国境を跨ごうとしたこと、バックアップを怠ったことに於いて、自分に非があることは認める。でも、あの一見親切そうなダイアログ画面の先にあるダークサイドを、もう少し親切にアナウンスしてくれてもいいんじゃないすか、Appleさん。こんなところで吠えていても届かないことは承知で吐き出してしまった。定額配信という利便性が孕む、大切なものの所在の無さを痛感させられた出来事だった。やっぱり気に入ったのはCDかレコードで持っとこ。

「Metropole」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: KANDACE SPRINGS - D9 Records
  2. ピンバック: Trio Curupira - D9 Records

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