ニューヨークを拠点に活動する侍トランぺッター。
正直なところ、楽器としてのトランペットの音の善し悪しはよく分からない。たぶんマイルスを聴いても今はまだ理解できない気がする。でもこのアルバムのソウルフルな感じとか、ちょっと乾いた感じとかはけっこう好きで、そういう意味ではコンポーザーとして気に入っているのかも知れない。
今までトランペットという楽器に全く縁が無かったかと言うと、そうでもない。3つ上の兄は学生時代にトランペットを吹いていた。吹いている姿を見た記憶があまりないため、その実力は未知数だが、それほどハマっていた感じもなかった。そもそも管楽器の練習は日本の住環境には少々ハードルが高い。そこをぶっちぎる情熱とか、恵まれた環境とかがないとなかなかモノにならない。親の勧めと若干の興味を持って始めたものの、兄にとって女子だらけの吹奏楽部は窮屈だったのかも知れない。
一般的に10代の多感な時期になると、音楽は女子がやるものという流行病が男子を襲い、楽器から遠ざける波がやって来る。何だか恥ずかしいのだ。スポーツができる方がかっこいいし、モテる。日増しに音楽への興味を失うその頃、バンドというものが登場する。ズキューン。か、かっこいい。これだ。これならかっこよく音楽を続けられる!やがて亜種として進化を遂げた流行病は、本気でミュージシャンを目指すという夢を餌にブクブクと肥え、20代も終盤に差し掛かった頃、どうしようもない現実を突きつける。ーそろそろ就職するかぁー 大概はここで気付くものだが、一部こじらせてしまう人たちもいる。自分もそこに片足を突っ込んでいるようなものだ。しかし、30代のおじさん達よ、ネバーマインド。幸いなことに音楽に年齢制限はない。
だいぶ話が逸れたが、家にはトランペットがあった。そして今も実家にある。縁があるのかは定かではないが、手を伸ばせば届くところにある。
ムービーでも語っているが、彼はビッグバンドからジャズの世界に入ったらしい。理想的なスタートだ。きっと、いろんな障壁をぶっちぎる情熱とか、いい環境があったんだろう。そして本場ニューヨークへ。2014年にはUSブルーノートからのリリースも経て、この9月にはセフルプロデュースのアルバムが出るらしい。益々これからが楽しみだ。
彼に限らずいろんなジャンルで、いろんな場所で真剣に勝負してる人の姿はかっこいい。自分もここで駄文を書いている場合ではない。侍たちを見習わねば。
よし!兄ちゃん、一緒にポケモンGOやろ。
![]()
RISING SON